Claude Codeのサブエージェント専用の役割に作業を任せて文脈を守る
サブエージェントは、独立した文脈・専用の指示・限定した権限で動く、Claude Codeの補助役です。メリット、作り方(Markdownでの定義)、使いどころ(調査・レビュー・テスト)、使いすぎの注意、コストと安全面の考え方を整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
Claude Codeのサブエージェントとは
サブエージェントは、Claude Codeのメインの会話とは別の文脈で動く、専用の役割を持った補助役です。メインのClaudeが、作業の一部を、サブエージェントに任せ、結果の要約だけを受け取るという使い方をします。たとえば、「コードの調査」「レビュー」「テストの実行と原因の分析」のように、途中経過の情報量が多い作業を任せると、メインの会話が、散らからずに済みます(AIエージェントとは、コンテキスト管理(/compact・/clear))。
設定の書式・利用できる項目・組み込みのエージェントは、更新されることがあります。最新の仕様は、公式ドキュメントで確認してください。
メリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 文脈の節約 | 調査の過程で読んだ大量のファイルが、メインの会話に残らない(コンテキストウィンドウ) |
| 役割の専門化 | 専用の指示で、レビューアなどの役割に特化させられる |
| 権限の限定 | 使えるツールを絞り、安全性を高められる(権限設定とパーミッションモード) |
| 再利用 | 一度定義すれば、繰り返し使える。チームで共有できる |
| 並行作業 | 条件が合えば、複数の作業を並行して進められる場合がある |
仕組み
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ① 委任 | メインのClaudeが、作業の内容を、サブエージェントに渡す |
| ② 実行 | サブエージェントが、独立した文脈で、調査・作業を行う |
| ③ 報告 | 結果の要約が、メインに返る |
| ④ 継続 | メインが、結果を踏まえて、作業を続ける |
通常のサブエージェントには、メインの会話の全履歴は渡されません(CLAUDE.mdなどは読み込まれます)。必要な情報は、依頼の中に、明確に含める必要があります。なお、会話の全体を引き継ぐ「フォーク(fork)」という種類もあります(2026年10月時点の公式ドキュメント)。
定義の方法
サブエージェントは、Markdownファイルで定義できます(先頭の設定部分+本文の指示)。以前は/agentsコマンドで対話的に作成・管理できましたが、現在の/agentsは、「Claudeに作成を頼むか、定義ファイルを直接編集する」よう案内を表示するだけになっています(スラッシュコマンド)。「〇〇をするサブエージェントを作って」とClaudeに頼むのが手軽です。
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name: code-reviewer
description: コードの変更をレビューする。変更後に、積極的に使う。
tools: Read, Grep, Glob, Bash
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あなたは、経験豊富なレビュアーです。
直近の変更(git diff)を確認し、次の観点で指摘してください。
- バグになりうる箇所
- セキュリティ上の問題
- 可読性・命名
指摘は、重要度の高い順に、具体的な修正案とともに報告してください。
| 設定項目(例) | 内容 |
|---|---|
| 名前 | エージェントの識別名 |
| 説明 | いつ使うか。Claudeが、自動で委任するかを判断する材料になる |
| 使えるツール | 許可するツールを限定する |
| モデル | 使用するモデルを指定できる(model。モデルの選択と切り替え) |
| 本文 | そのエージェントの役割・手順・出力形式 |
置き場所は、プロジェクト用(.claude/agents/。チームで共有)と、ユーザー用(~/.claude/agents/。個人)が基本で、プラグインや組織の管理設定から配布されるものもあります。このほか、権限モード、最大ターン数、専用のワークツリーで動かす設定(isolation: worktree)なども指定できます。項目は追加・変更されるため、公式で確認してください。
組み込みのサブエージェントとして、読み取り専用の調査用「Explore」、プランモードで使われる「Plan」、汎用の「general-purpose」などが用意されています。
使いどころ
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| コードの調査 | 「認証処理が、どこで行われているか」を調べ、結論だけを返す |
| コードレビュー | 変更を、専用の観点で確認する |
| テストの実行と分析 | 大量の出力から、失敗の原因を要約する |
| ドキュメントの確認 | 資料を読み、必要な情報を抜き出す |
| セキュリティの確認 | 脆弱性の観点で、コードを点検する |
| 調査と実装の分離 | 調査は専用のエージェント、実装はメインで行う |
設計のコツ
| コツ | 内容 |
|---|---|
| 1エージェント1役割 | 責務を絞る |
| 説明を具体的に | 「いつ使うか」が明確だと、適切に委任される |
| ツールを最小限に | 読み取り専用で足りるなら、編集権限を与えない |
| 出力形式を指定 | 返す結果の形を決める(出力形式の指定) |
| 依頼に必要情報を含める | 文脈が共有されないため |
| 試して改善 | 実際に使い、指示を調整する |
Claude Codeのサブエージェントの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| コストの増加 | サブエージェントも、モデルを使うため、全体の利用量が増えうる(コスト・使用量の管理) |
| 情報の欠落 | 要約で、重要な詳細が落ちることがある。重要な点は、確認する |
| 使いすぎ | 小さな作業まで任せると、かえって遅く、複雑になる |
| 権限 | 強い権限を持つエージェントは、慎重に(安全に使うための設定) |
| 他人の定義 | 出所不明のエージェント定義は、中身を確認してから使う |
| 仕様の変更 | 機能は更新される |
Claude Codeのサブエージェントの具体例
大規模なコードベースで「ログイン失敗時の処理の流れ」を把握したい場合、メインの会話で、多数のファイルを読むと、文脈が埋まってしまいます。調査用のサブエージェントに任せると、「該当ファイルと処理の流れの要約」だけが返り、メインの会話は、実装の議論に集中できます。
Claude CodeのサブエージェントのFAQ(よくある質問)
Q. サブエージェントは、自動で使われますか?
A. 説明に基づいて、Claudeが自動で委任することがあります。明示的に、「〇〇エージェントを使って」と依頼したり、@で候補から選んで指定したりすることもできます。
Q. スキルとの違いは?
A. スキルは、手順・知識を提供する仕組みです。サブエージェントは、別の文脈で動く、専用の役割です(スキル(Skills))。
Q. 何個くらい作ればよいですか?
A. 必要なものから、少数で始めてください。増やしすぎると、管理が大変です。
筆者の見解(Claude Codeのサブエージェント)
サブエージェントは、「何でも一人でやらせる」から「役割を分けて任せる」への発想の転換だと思います。人間のチームで、調査担当・レビュー担当を分けるのと同じで、文脈の整理にも効果があります。ただし、最初は、調査やレビューなど、効果が分かりやすいものを1つ作って、効果を確かめるところから始めるのがおすすめです。
Claude Codeのサブエージェントの関連項目
- スキル(Skills)
- フック(Hooks)
- コンテキスト管理(/compact・/clear)
- AIエージェントとは
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。AIのサービス・機能・料金・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ドキュメントでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。