プロンプト技術

出力形式の指定方法箇条書き・表・JSON・文字数をAIに守らせるコツ

AIの出力は、形式を指定すると後工程で使いやすくなります。箇条書き・表・Markdown・JSON・文字数の指定方法、例を使った形式の固定、形式が崩れたときの対処、構造化出力機能との関係、注意点を具体例で整理します。

公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて

出力形式の指定方法とは

AIの回答は、何も指定しないと、長い文章になりがちで、そのまま使いにくいことがあります。出力形式を指定することで、読みやすさと後工程での扱いやすさ(表計算への貼り付け、プログラムでの処理など)が大きく向上します。形式の指定は、プロンプトの基本の一つです(プロンプトの基本)。

形式の種類と指定例

形式 指定の例 向く場面
箇条書き 「3〜5個の箇条書きで」 要点整理、アイデア出し
番号付きリスト 「手順を番号付きで」 作業手順
表(Markdown) 「『項目/内容/期限』の列を持つ表で」 比較、整理
見出し付き文章 「3つの見出しに分けて」 報告書、記事の構成
JSON 「次のキーを持つJSONで」 プログラムでの処理
CSV 「ヘッダー行つきのCSV形式で」 表計算への取り込み
一語・選択肢 「A・B・Cのいずれか1文字で」 分類
文字数 「200字以内で」 要約、キャッチコピー

具体的に書く

あいまいな指示 明確な指示
「短くまとめて」 「100字以内で」
「表にして」 「列は『商品名・価格・特徴』の3つ。1行1商品で」
「JSONで出して」 「次のキー(name, age, city)を持つJSONのみを出力。前後の説明は不要」
「見やすく」 「見出しはH2まで。各見出しの下は、箇条書き3つまで」

例で形式を固定する

言葉で説明するより、出力の見本を示すと、形式が揃いやすくなります(Few-shotプロンプト)。

次の形式で出力してください。

【商品名】〇〇
【特徴】〇〇(30字以内)
【おすすめ度】★〜★★★★★

---
入力:(商品の説明文)

JSONの出力を安定させる

プログラムで処理する場合、形式が崩れると、エラーになります。次の工夫が有効です。

工夫 内容
キーと型を明示 項目名、各項目の型(文字列・数値・配列)、必須かどうか
余計な文章を禁止 「JSONのみを出力。説明文は不要」
例を示す 出力例のJSONを添える
値の候補を限定 「categoryは、A・B・Cのいずれか」
構造化出力機能の利用 APIの機能で、スキーマに従った出力を強制する(構造化出力(JSON))
検証とリトライ 受け取ったJSONを検証し、不正ならやり直す(レート制限とリトライ)

APIでは、スキーマを指定して、形式への準拠を強く担保する機能が提供されている場合があります。最新の機能は、各提供元のドキュメントで確認してください。

形式が崩れたときの対処

症状 対処
説明文が混ざる 「出力は〇〇のみ。前置きや補足は書かない」
項目が欠ける 必須項目を明示、例を追加
文字数を守らない 「厳密に〇字以内」と強調。文字数の数え間違いは、AIが苦手な部分(後で確認)
毎回形式が変わる 例を示す。設定を調整する(temperature(温度)とサンプリング)
表が崩れる Markdownの表を指定し、列数を明示。または、CSVで出力させる

文字数のカウントは、AIが不得意なことがあります。厳密な文字数の管理が必要な場合は、出力後に、プログラムや表計算で確認するのが確実です。

表示・コピーの注意

注意点 内容
Markdownの表示 サービスによって、表や見出しが整形表示される場合と、記号のまま表示される場合がある
コピー 表をコピーして、表計算ソフトに貼り付けるとき、形式の変換が必要なことがある。CSVを指定すると取り込みやすい
日本語の文字化け ファイルに保存するときは、文字コードに注意

出力形式の指定方法の具体例

アンケートの自由回答100件を分類したいとき、「各回答を、ポジティブ/ネガティブ/中立のいずれかに分類し、CSV形式(番号,分類)で出力」と指定すると、表計算ソフトにそのまま取り込めます。分類の定義を添え、最初の数件の結果を確認してから、全件を処理すると、やり直しを減らせます。

出力形式の指定方法のFAQ(よくある質問)

Q. 形式の指定は、毎回必要ですか?
A. 同じ形式を繰り返し使うなら、テンプレートにするか、システムプロンプトに書いておくと便利です(システムプロンプト)。

Q. JSONを確実に出力させる方法は?
A. 構造化出力機能の利用と、受信後の検証・リトライの組み合わせが確実です。

Q. 文字数制限は守られますか?
A. 目安としては守られますが、厳密ではないことがあります。確認が必要なら、出力後にチェックしてください。

筆者の見解(出力形式の指定方法)

出力形式の指定は、「AIと次の作業をつなぐ、接続部分の設計」だと考えます。AIの回答を読むだけなら自由な文章で足りますが、次の工程(表計算・プログラム・資料)で使うなら、形式の設計が、作業の自動化の成否を分けます。最初に、出力の使い道を決めることが、形式を決める近道です。

出力形式の指定方法の関連項目

出典(一次情報)

本記事は一般的な情報の提供を目的としています。AIのサービス・機能・料金・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ドキュメントでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。