Claude Codeのスキル(Skills)とは専門的な手順を再利用できる仕組み
スキルは、特定の作業の手順・知識・スクリプトをフォルダにまとめ、Claudeが必要なときに読み込んで使う仕組みです。構成(SKILL.md)、置き場所、書き方、カスタムコマンドやサブエージェントとの違い、作るときのコツと注意点を整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
Claude Codeのスキルとは
スキル(Skills)は、特定の作業のための「手順書・知識・補助スクリプト」を、フォルダ単位でまとめて保存しておき、Claudeが、依頼の内容に合うと判断したときに、読み込んで使う仕組みです。たとえば、「社内の書式でレポートを作る」「特定のライブラリの使い方に沿ってコードを書く」といった、専門的で繰り返す作業を、毎回説明せずに、安定した品質で実行できます(Claude Codeとは)。
提供形態・対応する製品・ファイルの書式は、更新されることがあります。最新の仕様は、公式ドキュメントで確認してください。
基本の構成
スキルは、1つのフォルダで、中心となるのはSKILL.mdというファイルです。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
SKILL.md |
スキルの名前・説明(先頭の設定部分)と、手順・指示(本文) |
| 補助ファイル(任意) | 参考資料、テンプレート、チェックリストなど |
| スクリプト(任意) | 決まった処理を行うプログラム |
SKILL.mdの先頭には、名前(name)と説明(description)を書きます(Claude Codeの公式ドキュメントでは、nameは省略するとフォルダ名が使われ、descriptionは書くことが推奨されています)。この説明が、「いつそのスキルを使うか」の判断材料になります。
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name: weekly-report
description: 週報を、社内の書式で作成する。「週報」「週次報告」の依頼のときに使う。
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# 週報の作り方
1. 今週の作業内容を、箇条書きで確認する
2. 次の見出し構成で、まとめる:成果/課題/来週の予定
3. 数値は、根拠のあるものだけを書く
仕組みの特徴:必要なときだけ読み込む
スキルの大きな特徴は、最初は「名前と説明」だけが、文脈に入り、必要になったときに、本文や補助ファイルが読み込まれることです。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ① 常に把握 | すべてのスキルの、名前と説明 |
| ② 依頼に合うと判断 | Claudeが、該当するスキルの本文を読み込む |
| ③ 必要に応じて | 補助ファイルやスクリプトを、読み込む・実行する |
これにより、多くのスキルを用意しても、文脈(コンテキストウィンドウ)を圧迫しにくいのが利点です。説明(description)の書き方が、使われるかどうかを左右します。
置き場所
| 場所 | 用途 |
|---|---|
| プロジェクト内のスキル用フォルダ | そのプロジェクト専用。Gitで共有できる |
| ユーザーのフォルダ内のスキル用フォルダ | 自分用。全プロジェクトで使える |
| プラグインに含める | 配布・共有する(プラグイン) |
現行の公式ドキュメントでは、プロジェクト用は.claude/skills/<スキル名>/SKILL.md、個人用は~/.claude/skills/<スキル名>/SKILL.mdと案内されています。仕様は変わることがあるため、具体的なフォルダ名・読み込みの仕様は、公式ドキュメントで確認してください。
他の機能との違い
| 機能 | 特徴 | 使い分け |
|---|---|---|
| CLAUDE.md | 常に読み込まれる、プロジェクトの前提・ルール(CLAUDE.mdの書き方) | 毎回必要な、短い情報 |
| カスタムスラッシュコマンド | 利用者が明示的に呼ぶ定型指示(カスタムスラッシュコマンド) | 1つの定型依頼を、手軽に |
| スキル | 必要なときに、自動で使われる手順・知識のまとまり | 専門的で、補助ファイルを伴う作業 |
| サブエージェント | 別の文脈で動く、専用の役割(サブエージェント) | 作業を分離したいとき |
| フック | 特定のタイミングで、自動実行される処理(フック(Hooks)) | 必ず実行したい処理 |
| MCP | 外部のツール・データへの接続(Claude CodeでMCPを使う) | 外部サービスと連携 |
「常に必要」はCLAUDE.md、「ときどき必要な専門手順」はスキル、と覚えると、整理しやすいです。
作るときのコツ
| コツ | 内容 |
|---|---|
| 説明を具体的に | 「何をするか」と「いつ使うか」を書く。曖昧だと、使われない・誤って使われる |
| 1スキル1目的 | 目的を絞る |
| 本文は簡潔に | 長くなる情報は、補助ファイルに分ける |
| 手順を明確に | 順序、判断基準、出力形式を書く |
| 例を載せる | 入力と出力の例があると、再現性が上がる(Few-shotプロンプト) |
| スクリプトは確実な処理に | 毎回同じ結果が必要な処理は、プログラムにする |
| 試して改善する | 実際の依頼で動かし、説明や手順を調整する |
Claude Codeのスキルの具体例
ブログ記事の作成で、自社の文体ルール・見出しの構成・チェックリストを、スキルにまとめるとします。説明に「ブログ記事の作成・校正の依頼のとき」と書き、本文に手順、補助ファイルに文体ルール集とチェックリストを入れます。以降は、「この記事を書いて」と頼むだけで、ルールに沿った記事が作られるようになります。
Claude Codeのスキルの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 他人のスキルの安全性 | スキルには、指示やスクリプトが含まれる。出所不明のスキルは、中身を確認してから使う(安全に使うための設定) |
| 機密情報 | 鍵・パスワードを、スキルに含めない。共有されうる |
| 自動で使われる | 意図しないタイミングで使われないよう、説明を明確にする |
| 仕様の変更 | 機能は更新される。最新の情報を確認する |
| 結果の確認 | スキルを使っても、成果物は確認する |
Claude CodeのスキルのFAQ(よくある質問)
Q. スキルは、どう呼び出しますか?
A. 基本は、依頼の内容に合えば、Claudeが自動で使います。利用者が/スキル名で明示的に呼び出すこともでき、設定(disable-model-invocation)で自動での使用を止めることもできます。最新の仕様は、公式で確認してください。
Q. カスタムコマンドとの違いは?
A. コマンドは、利用者が呼ぶ単一の指示です。スキルは、補助ファイルやスクリプトを含む、より大きな手順のまとまりです。なお、現行の公式ドキュメントでは、カスタムコマンドはスキルの仕組みに統合されたと説明されています(カスタムスラッシュコマンド)。
Q. どんな作業をスキルにすべきですか?
A. 繰り返し発生し、手順や基準が決まっている、専門的な作業です。
筆者の見解(Claude Codeのスキル)
スキルは、「自分や組織のノウハウを、AIが使える形で残す」仕組みだと思います。暗黙知だった手順を文章にする過程自体が、業務の整理にもなります。まず1つ、毎回説明している作業をスキルにしてみることをおすすめします。
Claude Codeのスキルの関連項目
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。AIのサービス・機能・料金・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ドキュメントでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。