Claude Codeのメモリ会話をまたいで情報を引き継ぐ仕組みと使い分け
Claude Codeは、会話が変わると前の内容を覚えていません。会話をまたいで情報を引き継ぐには、CLAUDE.mdなどのメモリ用ファイルを使います。種類(ユーザー・プロジェクト・サブフォルダ)、追記の方法、整理の考え方、注意点を整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
Claude Codeのメモリとは
Claude Codeは、新しい会話を始めると、前の会話の内容を覚えていません(コンテキストウィンドウ)。そこで、会話をまたいで残したい情報(プロジェクトの前提、好み、よく使うコマンドなど)は、メモリ用のファイルに書いて、起動時に自動的に読み込ませる仕組みを使います。中心となるのは、人間が書くCLAUDE.mdというファイルです(CLAUDE.mdの書き方)。このほか、Claudeが作業中の訂正や好みを自分でメモしていく「自動メモリ(auto memory)」もあり、ローカルのセッションでは既定で有効です(2026年10月時点)。メモリの種類・読み込みの仕様・コマンドは、更新されることがありますため、最新の内容は、公式ドキュメントで確認してください。
なぜメモリが必要か
| 状況 | 問題 | メモリでの解決 |
|---|---|---|
| 新しい会話のたびに、同じ説明をする | 手間がかかる | 前提をファイルに書き、自動で読み込ませる |
| 規約を守ってもらえない | 毎回指示が必要 | 規約をファイルに書いておく |
| 長い作業で会話が重い | 履歴が文脈を圧迫する | 重要な情報だけをファイルに残し、会話を整理する(コンテキスト管理(/compact・/clear)) |
| チームで同じ品質にしたい | 個人ごとに指示がばらつく | 共有ファイルで、前提を揃える |
メモリの種類(階層)
| 種類 | 置き場所の考え方 | 用途 |
|---|---|---|
| プロジェクトのメモリ | プロジェクトのルートに置く(./CLAUDE.mdまたは./.claude/CLAUDE.md)。Gitで共有できる |
プロジェクト全体の前提・規約・コマンド |
| ユーザーのメモリ | 自分のホーム側の設定フォルダ(~/.claude/CLAUDE.md) |
全プロジェクト共通の、自分の好み・ルール |
| サブフォルダのメモリ | 特定のフォルダに置く。そのフォルダのファイルを読むときに読み込まれる | そのフォルダの作業時にだけ必要な情報 |
| ローカルのメモリ | 共有しない、自分だけの設定(./CLAUDE.local.md。.gitignoreに追加する) |
個人的な環境の情報 |
| 自動メモリ | Claudeが書く。~/.claude/projects/<プロジェクト>/memory/に保存され、手で編集・削除もできる |
作業中に分かった訂正・好み・注意点 |
このほか、ファイルの種類ごとにルールを分けられる.claude/rules/フォルダや、組織が配布する管理用のCLAUDE.mdもあります。読み込みの順序・規則の詳細は、公式で確認してください。
情報を追加する方法
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| ファイルを直接編集 | エディタで、CLAUDE.mdに追記する |
| 対話中に追記を依頼 | 「この規約を、CLAUDE.mdに追記して」と頼む。「覚えておいて」とだけ頼むと、自動メモリに保存される |
/memory |
メモリ用ファイルの一覧から選んで、エディタで開く。自動メモリの有効・無効の切り替えもできる(スラッシュコマンド) |
/init |
プロジェクトを分析して、初稿を作る(既にある場合は改善案を出す) |
何を書くとよいか
| 書く | 書かない |
|---|---|
| よく使うコマンド | 秘密情報(パスワード、鍵、トークン) |
| コーディング規約・スタイル | 頻繁に変わる細かな情報 |
| ディレクトリ構成の要点 | 長大な説明の丸写し |
| 作業のルール(テストの実行など) | 一度きりの作業の指示 |
| 注意点・落とし穴 | 古くなった情報 |
| チームの決め事 | 個人の機密 |
整理と更新の考え方
| 習慣 | 内容 |
|---|---|
| 繰り返す指摘を書く | 同じ指示を3回したら、メモリに書く |
| 定期的に見直す | 古い情報・矛盾を削除する |
| 簡潔に保つ | 長すぎると、重要な点が埋もれ、文脈を消費する(公式は1ファイル200行未満を目安に挙げている) |
| 構造化する | 見出し・箇条書きで、探しやすく |
| 階層を使い分ける | 全体の情報は上位に、局所的な情報は下位に |
| 変更を共有する | チームで使うものは、変更をレビューする |
他の仕組みとの関係
| 仕組み | 役割 |
|---|---|
| CLAUDE.md(メモリ) | 常に読み込まれる、前提・ルール |
| スキル | 必要なときに読み込まれる、専門手順(スキル(Skills)) |
| 会話の要約(compact) | 会話を圧縮して継続する(コンテキスト管理(/compact・/clear)) |
| 権限・フック | 確実に守らせたいルール(権限設定とパーミッションモード、フック(Hooks)) |
「必ず守らせたい」ことは、メモリだけに頼らず、権限やフックで担保してください。
Claude Codeのメモリの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 万能ではない | 長い会話や、指示が多すぎる場合、守られないことがある |
| 古い情報の害 | 事実と異なるメモリは、誤った作業につながる |
| 共有される情報 | Gitで共有するファイルには、機密を書かない(安全に使うための設定) |
| 文脈の消費 | 読み込まれる分、使える文脈が減る |
| 仕様の変更 | 機能は更新される |
Claude Codeのメモリの具体例
「テストはpytest -qで実行する」「migrations/は編集しない」といった情報を、プロジェクトのCLAUDE.mdに書くと、新しい会話でも、同じ前提で作業します。個人の好み(例:説明は簡潔に)は、ユーザーのメモリに書くと、全プロジェクトで、共通になります。
Claude CodeのメモリのFAQ(よくある質問)
Q. Claude Codeは、過去の会話を覚えていますか?
A. 基本的に、新しい会話は、前の会話の内容そのものは引き継ぎません。引き継がれるのは、CLAUDE.mdと自動メモリに書かれた内容です。引き継ぎたい情報は、メモリに書くか、前の会話を再開する機能(/resumeなど)を使います。
Q. メモリが多すぎるとどうなりますか?
A. 文脈を消費し、重要な指示が埋もれやすくなります。簡潔に保ってください。
Q. メモリを、チームで共有できますか?
A. プロジェクトのメモリを、Gitで共有できます。
筆者の見解(Claude Codeのメモリ)
メモリは、「AIの記憶」ではなく「人間が管理する外部メモ」と捉えるのが、実態に近いと思います。自動メモリもClaudeが書くとはいえ、中身はただのMarkdownで、人間が読んで直せます。何を残すかを、人間が選び、整えることで、AIの作業の質が、安定します。メモを育てる習慣が、Claude Codeを使いこなす近道です。
Claude Codeのメモリの関連項目
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。AIのサービス・機能・料金・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ドキュメントでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。