プロンプトテンプレートの作り方繰り返す作業を再現性のある型にする
プロンプトテンプレートは、繰り返し使う指示を、変数(差し替える部分)つきの型にしたものです。作り方、変数の設計、保存・共有の方法、テンプレートの具体例(メール返信・議事録・要約)、運用での見直しと注意点を整理します。
公的機関・公式資料などの一次情報と照合して作成しています。このサイトについて
プロンプトテンプレートの作り方とは
プロンプトテンプレートは、繰り返し行う作業の指示を、「固定部分」と「差し替える部分(変数)」に分けて、再利用できる型にしたものです。メール返信、議事録の整理、要約、コードレビューなど、同じ種類の作業を何度も行うときに、毎回ゼロから書く手間を省き、品質を安定させられます(プロンプトの基本)。
テンプレート化のメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 時間の節約 | 毎回の指示作成が不要 |
| 品質の安定 | 良い指示を再現できる |
| 共有しやすい | チームで同じ型を使える(チームで使うルール作り) |
| 改善しやすい | 型を直せば、全体が改善する |
| 属人化の防止 | 担当者以外も同じ品質で実行できる |
作り方の手順
- うまくいった指示を見つける(何度か試して、満足できた指示)。
- 固定部分と、毎回変わる部分を分ける。
- 変わる部分を、変数(
{{名前}}や【ここに入力】など)に置き換える。 - 出力形式を固定する(出力形式の指定)。
- 別のデータで試し、安定して動くか確認する。
- 名前を付けて保存し、使い方のメモを添える。
変数の設計
| 変数 | 内容の例 |
|---|---|
| 入力データ | 処理対象の文章(メール本文・議事録・資料) |
| 目的 | 何のために使うか |
| 読み手 | 誰に向けてか |
| トーン | 丁寧、カジュアルなど |
| 文字数・長さ | 200字以内など |
| 追加の条件 | その都度の注意点 |
変数が多すぎると、使うのが面倒になります。よく変わる項目だけを変数にします。
テンプレートの例
例1:メール返信の下書き
# 役割
あなたは、丁寧で簡潔なビジネスメールを書くアシスタントです。
# 依頼
以下の受信メールに対する返信文の下書きを作成してください。
# 条件
- 返信の趣旨:【ここに返信の趣旨を入力】
- トーン:【丁寧/カジュアル】
- 長さ:【例:200字程度】
- 日時や金額などの数字は、受信メールの内容から変えないこと
# 受信メール
<email>
【ここに受信メールを貼り付け】
</email>
例2:議事録の整理
以下の会議メモから、次の3項目に整理してください。
1. 決定事項
2. 未決事項
3. 担当者と期限(表形式)
メモに書かれていないことは補わず、不明な点は「不明」と書いてください。
<memo>
【ここにメモを貼り付け】
</memo>
例3:要約
以下の文章を、【読み手】向けに、【文字数】で要約してください。
重要な数字と固有名詞は、そのまま残してください。
<document>
【ここに文章を貼り付け】
</document>
保存・共有の方法
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| メモアプリ・ドキュメント | 手軽。コピーして使う |
| サービスの機能 | カスタム指示・プロジェクト・カスタムGPTなど(カスタムGPT・プロジェクト機能、第7回 プロジェクト機能で資料を使い回す) |
| Claude Codeのカスタムコマンド・スキル | 開発作業向け(カスタムスラッシュコマンド、スキル(Skills)) |
| コードに組み込む | APIで、変数を埋め込んで呼び出す(生成AI APIの基本) |
| チームの共有フォルダ | 共通の型として管理する |
運用のコツ
| コツ | 内容 |
|---|---|
| バージョンを管理する | 変更履歴や、更新日を残す |
| 使い方のメモを添える | 想定する入力と、注意点を書く |
| 定期的に見直す | モデルの更新や、業務の変化に合わせて、見直す(プロンプトの評価方法) |
| 失敗例を記録する | うまくいかなかった入力と原因を残し、改善に活かす |
| 機密情報を含めない | テンプレートに、個人情報や秘密情報を書かない(機密情報の扱い) |
プロンプトテンプレートの作り方の注意点
- テンプレートに頼りすぎず、出力は毎回確認する。
- 想定外の入力(長すぎる、形式が違う)への対応を考えておく。
- モデルを切り替えたら、テンプレートの動作を再確認する。
プロンプトテンプレートの作り方のFAQ(よくある質問)
Q. テンプレートは、どこで使えますか?
A. 対話型AIにそのまま貼り付けて使えます。サービスのカスタム機能や、API・自動化でも使えます。
Q. 変数は、どう書けばよいですか?
A. 決まった書き方はありません。【ここに入力】のように、人間が見て分かる書き方が便利です。プログラムで差し替える場合は、{変数名}などを使います。
Q. テンプレートは、何個くらい作ればよいですか?
A. よく使う作業から、少しずつ増やしていくのが現実的です。
筆者の見解(プロンプトテンプレートの作り方)
テンプレートは、「AIとの付き合い方の、蓄積」だと感じます。何度か試して、うまくいった指示を型にして残すと、それが自分専用のノウハウ集になります。最初から完璧な型を作ろうとせず、使いながら育てることを、おすすめします。数か月後には、貴重な資産になっているはずです。
プロンプトテンプレートの作り方の関連項目
- 良いプロンプトの構造
- 出力形式の指定
- カスタムGPT・プロジェクト機能
- チームで使うルール作り
出典(一次情報)
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。AIのサービス・機能・料金・仕様は頻繁に更新されるため、最新の内容は各社の公式ドキュメントでご確認ください。「筆者の見解」は一つの考え方です。